こんにちは。のっぴです。
TVアニメ2期が終わり、『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~』の開催まで、いよいよ残り9日に迫ってきました!
新たに2期生が加わって9人になったLiella!を見られることが本当に楽しみです。
そしてそして!
今日は推しである恋の誕生日!
そんな大好きな推しについて書いていきます。
よろしければ最後までお付き合いください。
①はじめに
私が恋を好きになってからちょうど1年くらい経つんですが、彼女は未だにつかみどころが難しいと感じます。
やっぱり恋自身があまり心の内を明かさない性格っていうのが大きくて。
抱えている背景的になかなか共感しづらいところもあると思うんですが、たぶんこれが彼女元来のキャラクターなんだと思います。
でも。
心の内を明かさないことは別に悪いことじゃない。
言い換えれば、大切にしたいものがたくさんあるといえるかもしれません。
スクールアイドルもやっぱり活動は禁止なんですか?
この学校で一番結果を出しているのに!
それだけは……。
TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』 第8話「結ばれる想い」 より
恋が頑なにかのんたちのスクールアイドル活動を認めようとしなかったのも、たくさんの非難を受けてでも賭して守りたいものがあったから。
結果的にそれは早合点だったわけですが、恋が大切にしたい気持ちに嘘があったわけでもありません。というか、大切なものを守るためにも前を向いたのが、Liella!に加入した後の彼女かなって思います。
そんな恋が大切にしているものの原点は、彼女の過去にあるように感じます。私なりの解釈を交えつつ、TVアニメで描かれた恋の人物像を追っていきます。
②過去の忘れもの
かのんたちが行うスクールアイドル活動を恋が嫌がっていた頃、彼女は常にどこか余裕なさげでした。というのも、結ヶ丘女子高等学校の創立者である恋の母親はすでに故人であり、その母親が残した学校を継ぐというあまりにも重すぎるプレッシャーが、彼女をそうさせていたように感じます。
恋の焦燥感はスクールアイドルがちらつくと特に顕著です。彼女がスクールアイドル活動を認めようとしなかったことは、すみれからも苦言を呈されていた通り、他生徒からすれば身勝手すぎる理由でしょう。
しかし、恋の視点に立ってみると別問題。自分が悪者になってでも、母親が後悔していたかもしれないスクールアイドル活動を、どうしても認めることができなかったんだと思われます。
さて、ここまではあらすじ。
この時の恋には、母親との思い出に空白がありました。
恋。スクールアイドルは、お母さんの最高の思い出!
TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』 第8話「結ばれる想い」 より
恋に記憶の空白があった原因が、たまたまそこだけ忘れていたのか、ショックで忘れてしまっていたのかは分かりません。スクールアイドル活動の写真すら残っていないことで、母親の言葉に実感が持てていなかった可能性だってあります。最終的に、かのんたちが部室で見つけたノートによって、恋は母親の言葉を鮮明に思い出せるようになりました。
しかし、大事だと思われるのは、彼女の記憶に空白があったという事実です。この空白は、母親がスクールアイドル活動を後悔していたんじゃないかという疑念につながるものでしたが、それ以上に、恋にとって過去とのつながりを阻害させていたものだと思うんです。
だから私は、みんなと約束した。「結」と文字を冠した学校を、必ずここにもう一度創る。音楽で結ばれる学校を、ここにもう一度創る。それが私の夢。どうしても叶えたい夢。
TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』 第8話「結ばれる想い」 より
というのも、部室に隠されていたノートには、創立者である母親の「夢」が記されていました。恋にとって、スクールアイドル活動を通じて結ヶ丘女子高等学校創立の決意を確かにした母親の真意は、母親の「ただあの子が自分で決めるのを見守っていてほしい」という気持ちもあり、これまで知る機会がなかったものだと考えられます。
だから、第8話は恋にとってノートを通じて過去と今が結ばれた瞬間でもあり、母親の口癖だった「同じ場所で、想いがつながっていてほしい」の意味を心から実感することで、思いを未来につないでいくという決意を新たにした瞬間でもあると思うんです。
その時に彼女に生まれた確固たる矜持は、学園祭で披露されたWish Songによく表れているように感じます。
③途切れはしない 風をはこぶよ
途切れはしない 風をはこぶよWish Song
私はすごく「風」というものが大好きなので、もちろんWish Songのこの歌詞もめちゃくちゃ好きなんですが、「風」と言われて一番に思い浮かぶのは、やっぱり恋がLiella!に加入するシーンです。
このタイミングで風が吹いた理由については、作中で語られていないので想像するしかありませんが、加入を迷っていた恋の背中を最後のひと押ししたものになったのは事実です。彼女の加入は普通科と音楽科が結ばれる象徴的なイベントになったことを考えると、母親による「同じ場所で、想いがつながっていてほしい」という願いが風となったバタフライエフェクトとも考えられるでしょうか。
この「想い」を「風」にするという表現は、恋自身も母親から受け継いでいると思われ、未来は風のようにの彼女のパートなどでそれを感じることができるかもしれません。
想いは風になって
明日を動かすんだ
いつも予想できないことが起こる
そういう意味でも、母親から受け継いだものをつないでいく恋は、過去と未来を結んでいくメンバーといえます。
そういった恋自身のバックボーンとかを踏まえたうえで、学園祭という学校を内外にアピールするイベントで歌われたWish Songという曲は、普通科と音楽科、過去と未来を縦横に結んだ特別な曲なんだと思うんです。
「歌」というもの自体にも、後世に「想い」を伝えるためにメロディを言葉に乗せたという源流があるので、「途切れはしない 風をはこぶよ」という歌詞からは、私たちがこの思いをつないでいくというある種覚悟のようなものが垣間見られるように感じます。
④限界突破! UR 葉月恋
さて。
そそぐの情熱
2期 第7話に話を移します。
話といっても、恋がゲームにはまるだけの回なんですが、同時に、彼女が大きく成長した回でもあると感じています。
私はゲームにはまる恋を見て、めちゃくちゃ意外性を感じました。そして、それは多くの方にとってもそうだったんじゃないかなと思います。彼女のイメージとして挙げられる、
- お嬢様
- 真面目で勤勉
- 責任感が強い
などの、外から見た恋像というものがあったからでしょう。言い換えれば、「彼女はこういう人間だ」という一種のバイアスがあったんだと思うんです。
ずっと遠い世界の人だと思ってたっすから。
TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』2期 第7話「UR 葉月恋」 より
ただ、そういったイメージは誰しもが抱えているものだと思いますし、別にそれが悪いわけではありません。なんなら、恋自身も「私はこういう人間だ」というように、自分の枠組みを規定していたように感じます。
その枠組み(=限界)は彼女がゲームに熱中することで壊されることとなります。恋はもともと微熱のワルツなどで歌われているように、自身の気持ちを心の内に秘めがちな性格です。たくさんのものを抱えている彼女は、一度暴走するとその情熱のコントロールを彼女だけではどうすることもできなかったんだと思うんです。
だからこそ、仲間が必要。
というのも、彼女が寝不足になってしまった原因はゲームでしたが、生徒会の雑務をただ一人でこなし続けていたのもまた事実。母親のこと学校のこと、すでに恋はたくさんのものを抱えているにも関わらず、生徒会と作曲とただ一人頑張りすぎている彼女は、容量オーバーを迎えていたことでしょう。
恋はゲームになんかうつつを抜かしていることを、他メンバーに怒られることを恐れていました。「こんな恥ずべき私を見せるわけにはいかない」「生徒会長として他生徒の模範にならなければいけない」と。
私に副会長をやらせてほしい!
副会長?
力になりたいの。恋ちゃんがお母さんから受け継いだこの学校を、私も一緒に盛り上げていきたい。
TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』2期 第7話「UR 葉月恋」 より
生徒会にはかのんときな子が入り、生徒会長である恋を支えるようになりました。今までただ一人で雑務をこなしていた恋にとって、スクールアイドル活動とは別に一緒に活動できる仲間ができた瞬間です。そして、恋が抱えていた学校への微熱を、かのんたちに共有できたともいえます。
恋はゲームを通して、自身が抱える熱量のコントロール・共有ができるようになりました。一緒に夢を追いかけられる仲間は、彼女にとってかけがえのないものになったことでしょう。
⑤Liella!の中心で未来を歌う
Liella!は昨年の記録を超えるだけではなく、見事ラブライブ!全国制覇を果たしました。その決勝曲として、神宮競技場で歌われた未来の音が聴こえるは、何を隠そう恋がセンターでした。
このステージに立つのに、かのん留学の一件は外せないでしょう。結果的に留学は中止になりますが、未来の音が聴こえるを披露して優勝を勝ち取るまでは、かのんがいなくなる寂しさを全員が抱えていたはずです。音楽で結ばれた絆も、メンバーが欠けることでほどかれてしまうかもしれない怖さ。
でも、1つだけお願いがあるの。Liella!は続けてほしい。1人でも欠けたらLiella!じゃない、この9人でLiella!だって気持ちは分かるよ。私だってそう思う。でもやめてほしくない。
TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』2期 第12話「私を叶える物語」 より
しかし、かのんは全員にLiella!をやめないようにお願いしました。遠く離れていても、互いに頑張っていることを思えば背中を押し合えるような関係。離れていても結ばれている。
そんな「結」が一人ひとりのメンバーに強く意識されたうえで披露された曲のセンターは、まさに結ヶ丘女子高等学校の擬人化とも言うべき恋でした。
自分のこと少し信じられた日 風が吹いたんだ
この曲もまた「風」が意識されているように感じられます。本記事で「風」の正体について議論するつもりはありませんが、風はどこか新しい場所へと連れて行ってくれるような、そういった象徴にも感じられます。そして、風に背中を押されて加入した恋が、「想い」を風にして明日を動かしていく恋が、Liella!のセンターで未来を歌っている。これはかのんを含めた新しいスタートに対してのエールを送っているように思うんです。
これについては伊達さゆりさんもリエラジで言及していました。
なんか「風」ってさ、思い出があって私。恋ちゃんの1期のさ、風で押してくれたやつあったじゃない? すごくそれ思い出して。しかもね、恋ちゃんがセンターだからさ、なんか結女の象徴みたいな。恋ちゃんが真ん中にいてくれることによって、しかも、風がまたみんなの背中を押してくれたりとか。すごく思い出して、あのシーンを。
【第88回】ラブライブ!スーパースター!! 結女放課後放送局 リエラジ!/#87 LoveLive! Superstar!! Liella! Radio より
ラブライブ!優勝って、いわば多くのスクールアイドルたちにとって夢であり、一種のゴールだと思います。しかし、決勝のステージでその先の未来を歌った彼女たちは、留学の一件も内的なファクターになったと思いますが、ぶっちぎりで優勝に至ったことと思うんです。
てっぺん越えても 終わらないよ冒険
(ゴールに見えてた) でもスタートライン
その中心に過去から未来へつないでいくメンバーといえる恋がいるのは、やっぱり無関係ではないと思います。また、彼女の母親が願った音楽で結ばれることをLiella!全員が自覚しているのも一人ひとり強くさせた要因でしょう。恋個人にフォーカスしても、2期 第7話で強く成長できたことが優勝の遠因として寄与しているように思われてなりません。
⑥おわりに
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
もう色々なものを抱えている姿とか、ただ一人悩み続けている姿とか、見ていてしんどすぎて、もっと甘えて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜と思いながら見守っていました。
強い責任感も、襟を正して頑張るところも、小さい頃からしっかりとたくさんの人に愛されて育てられてきたことの証左だと思います。
今後どんな姿を見せてくれるのかどきどきですが、成長した彼女ならどんなことでも乗り越えていけることでしょう。そう信じています。
仲間、そして、親友に巡り会えて良かった。
これからも素敵な人生を歩んでください。
はやれ。